りんごは一見簡単そうに見えますが、「りんごが描ければ全てのものが描ける!」なんて言われることもあるほど実はなかなか奥が深いモチーフです。
基本的な形態は球体ですが、ただなんとなく丸いわけではなく有機的で特徴的な”張り”のある形だったり、表面の皮はツヤツヤの質感をしていながら複雑な模様があったり、それらを表現するのはなかなか難しい・・・。
今回はそんなデッサンの習熟度を図る上でとても効果的で、面白いモチーフ「りんご」にチャレンジしましょう!
目次
りんごの鉛筆デッサンの描き方
① 準備するもの
デッサンに使うりんご

りんごは、できるだけまん丸ではなくちょっとゴツゴツした張りのある形のものが描き甲斐があって良いです。また、模様や白い点々(果粉)がはっきり見えているものも描きごたえがあって良いと思います。
- りんごは、できるだけまん丸ではなくちょっとゴツゴツした張りのある形のものが描き甲斐があって良いです。また、模様や白い点々(果粉)がはっきり見えているものも描きごたえがあって良いと思います。
鉛筆(3H〜4Bを数種類)
- 描くモチーフの固有色(そのものが持っている色の濃さ(黒さ)にもよりますが、大体3H〜4Bがスタンダードかなと思っています。中には「やっぱり5Hは必須だよね!」っていう人もいますし(私)、かつて6B一本でとても繊細で綺麗なトーンの石膏デッサンを描く人もいました。びっくりしましたけど。筆圧:画用紙に鉛筆を押し付ける強さによってもかなり違いがありますし、ある程度自分のスタイルっていうものがあるのかなって思います。5Hは必須!と言う人間が言うのもなんですが、3H〜4Bを用意していれば、今回のりんごでもバランス良く描けると思います。笑
消し具(練り消しゴムとプラスチック消しゴム)
- 描いている最中に最も使う消し具は練り消しゴムです。買ったばかりの新品は少し硬いので、小分けにしてよく練って使います。プラスチック消しゴムは主にハイライト(光っている部分)や背景を綺麗にするときに使います。ハイライトを描く(消す)ときにあると便利なものはノック消しゴム。ちょっと特殊ツールですが、電動消しゴムなんていうものもあります。
ガーゼorテッシュor擦筆
- 鉛筆のトーンをまとめたりする時に擦って使います。細かい箇所を擦るときには使う擦筆と言う画材もあります。擦る作業は、質感の表現や、光が当たっている部分と影になっている部分との描き分けの際によく行います。これまた結構奥が深い表現です。
スケッチブックまたは画用紙
- いろいろな種類の画用紙がありますので、皆さん今回使用する画用紙はシリウスという種類の画用紙です。これは東京造形大学や女子美術大学の一部の学科の大学入試試験で使用されている画用紙です。
② 構図を決める

- りんごの全体がしっかり収まるように構図をとりましょう。
- モチーフはりんごだけですが台上に落とす影も考慮しましょう。
- 2Bくらいの鉛筆で軽く、薄く、輪郭のアタリを取りましょう。
③ 陰影(明暗)をつける
- 光源(ライトや窓など)を意識し、**一番明るいところ(ハイライト)と、一番暗いところ(影)**を観察。
- 明るい部分から順に、段階的にトーン(濃さ)をつける。
- 鉛筆の濃さを変えて(例:HB→2B→4Bなど)、滑らかにグラデーションを作る。
- 接地面にできる「影(投影)」も忘れずに描くと、浮いて見えない。










④ 質感を描きこむ
- りんごの表面はなめらかでツヤがあるので、ハイライトを消しゴムで軽く抜くと立体感アップ。
- あえて線や塗りムラを残さず、**やさしくぼかす(指やティッシュは使いすぎ注意)**と自然な印象に。
- 品種によってはうっすらと模様や色のムラがあるので、描き込みの参考に。


⑤ 最終調整
- 明暗のバランスを見直し、「白すぎる」or「真っ黒な部分が多すぎる」などがないよう調整。
- ヘタや影のあたりを少し濃く引き締めると、全体がまとまる。
- 描きすぎて不自然にならないよう、「描かない部分」も意識することが大切です。
ワンポイントアドバイス
- 最初は「30分くらいで軽く描いてみる」→「時間をかけて丁寧に描く」の繰り返しが上達への近道。
- スマホで途中経過を撮っておくと、変化やミスに気づきやすくなります。